それではさっそく進めて参りましょう。
以下の5つのことを知るだけでも、おいしい本格コーヒーにぐっと近づきます。
特に@の「鮮度」はもっとも重要な要素なので、詳しく説明します。
鮮度
おいしいコーヒーを淹れるためには、鮮度のよいコーヒー豆を使うことが大切です。コーヒー豆は日持ちする印象を持っている方もいるかもしれません。しかし実は、コーヒー豆は「生鮮食品」なのです。時間の経過とともにコーヒー豆はどんどん酸化し、おいしくなくなってしまいます(むしろ体に害なので、飲まないほうがよいのです)。そのため鮮度のよいコーヒー豆を使うことが重要です。
それでは鮮度のよいコーヒー豆はどうすれば手に入るのでしょうか。
ポイントは2つあります。
1つは「信頼できるお店でコーヒー豆を買うこと」、もう1つは「コーヒーを淹れる直前にコーヒー豆を挽くこと」です。
前者については、次の章で説明します。ここでは「コーヒーを淹れる直前にコーヒー豆を挽くこと」について説明したいと思います。
最初に 「コーヒー=生鮮食品。古くなると酸化してしまう。」という話をしましたが、コーヒー豆の状態と、豆を挽いた粉の状態では酸化するスピードが全然違います。
粉の状態は豆の状態よりも空気に触れやすいので、豆の比べ数百倍のスピードで酸化します。
そのため、コーヒーを淹れる直前にコーヒーを挽くことが、新鮮なコーヒーを淹れるうえでとても重要です。
そこで、可能であれば、ご自宅にグラインダー=ミル(コーヒー豆を粉にするもの)を用意していただきたいと思います。
挽きたてのコーヒーは、本当に驚くくらいおいしいです!
グラインダーには手動式と電動式があり、手間のかからない電動式をおすすめします。
電動式の中でもプロペラ式、臼歯式、カット式があります。
そして、グラインダーの性能はは「均一に豆を粉にできるか。豆に熱を与えないか(熱が加わると香りが飛んでしまう)」で決まります。
プロペラ式は安いのですが(大体5,000円程度)、雑味のもとになる微粉(=とても細かい粉)も多く、熱も発生します。つまりグラインダーとして最悪です。
臼歯式とカット式を比べると、カット式のほうがより均一に挽くことができ、挽くときに発生する熱も抑えることができます。
ここではamazonでの評価も高い「Kalita ナイスカットミル」をおすすめします。
色はレッド、ブラック、シルバーがあり、シルバーは粉受け部分の素材が異なるため値段が少々高くなっています。
ちょっと高いな〜と思われた方は、臼歯式ですが、「Kalita セラミックミル」を紹介します。
こちらはブラックとアイボリーがあり、値段も一万円を切っているのでお買い得です。
コーヒーの味はグラインダーの良し悪しで大きく変わります。
ちょっと高い買い物に思えるかもしれませんが、ここで妥協するとおいしいコーヒーは飲めませんので、思い切って購入してください。(私も安さに目がくらみ、以前プロペラ式を買ってしまいました。が、あまりにまずく、すぐ使わなくなってしまいました。)